アパレル系OEM会社の選び方と依頼する際の注意点を徹底解説

OEM

アパレル系OEM会社は、日本全国でものすごい数の会社があり、各分野(素材)に細かく分けても相当な数のOEM会社があります。

その中で、自分が造りたい物がどこの会社に依頼をすれば、一番理想の形で物造りが出来るのかを判断しなくてはなりません。

アパレル系OEM会社の選び方が分かっていないと理想に近い物造りができずに、色々な面で妥協した物造りになってしまいます。

そこで、アパレル系OEM会社の選び方と依頼する際の注意点も徹底解説していこうと思います。

アパレル系OEM会社の選び方

私がアパレル系OEM会社を選ぶ際には大まかな基準が4つあります。

  • ①どの素材が得意なのか
  • ②どんなジャンルが得意なのか
  • ③生産背景はどんな感じなのか
  • ④他にどんなブランドの生産を受けているのか

これらの基準を自分がやりたい服造りに当てはめていけば、それほど大きな失敗をすることはないと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

では、一つ一つ説明していきましょう。

①どの素材が得意なのか

OEM会社によって、得意不得意の素材があります。

Tシャツのようなカットソーを得意としている会社もあれば、デニムのような厚手の素材を得意といている会社もあります。

素材によって縫い方も違えば工場もミシンも何もかもが違いますので、専門の素材ごとに分けてOEM会社を選ぶ方がより専門的な知識をもっているので、間違いありません。

うちの会社はなんでも出来ますよ!っという会社は経験上、専門知識に欠けてる事がよくあるので、あまりお勧めはしません。

②どんなジャンルが得意なのか

ジャンルというのはコレクションブランドのような服だったりスポーツ系だったりストリート系だったりとアパレルの中でもどんなジャンルの服造りが得意なのかという事です。

Tシャツ1つにしても、コレクションブランドとストリート系のTシャツでは、素材から仕様、縫っている工場まで違ってくるので、どんなジャンルの服造りが出来る会社なのかが重要になってきます。

③生産背景はどんな感じなのか

生産背景は、そこのOEM会社が使っている工場が日本なのかそれとも海外になのか、小ロットでも対応可能なのかというところを見ていきます。

例えば、自分が造りたい洋服が1型30枚未満だとしましょう。

そうなると、中国などの海外生産では対応出来ない事もありますし、造れたとしても海外への送料等の生産コストが合わなかったりもしてきます。

その為には、自分たちが造りたい洋服がどのくらいの上代で、1型どれくらいのおおよその枚数を生産したいかなどを最初にはっきりと伝えておくことが必要になります。

それによって、生産背景が変わっていきます。

④他にどんなブランドの生産を受けているのか

アパレル系OEM会社は、色々なブランドから依頼を受けています。

自分たちがやりたいブランドに近いブランドを多く請け負っている会社の方が、より理想に近い物造りが出来るOEM会社であることは間違いないと思います。

どんなジャンルが得意なのかという基準も、他に請け負っているブランドを聞けば、より明確な判断基準になってきます。

依頼する際の注意点

上記の基準を元にOEM会社を選んだ後に、商品の打ち合わせをして依頼をかけていく流れになっていくと思います。

その際の注意点として合わせて確認をしておいた方がよい事があります。

  • コスト管理
  • 納期管理

これらは、商品の打ち合わせをする際に出てくる事もあるのですが、あえてこちら側から確認をしないと後から言った言わないになってしまいますので、注意してください。

コスト管理

コストの中に、サンプル代と本生産代があり、本生産での1枚単価の2倍3倍の金額でサンプル代がかかってきます。

そこに、プリントをする場合の版代や刺繍のパンチ代などがはいってくる場合があります。

場合というのは、OEM会社だったり生産工場によってそれらの代金を取らない事もあるからです。

国内の工場ではこれらは料金がかかってくることが多いいですが、中国などではかからないという事が多くみられます。

例えば、版代がかかる工場で4色のプリントTシャツを造るとしましょう。

版代は1版8000円かかるとします。

8000円×4で32000円の版代がかかります。

生産枚数が30枚だとしたら1枚に対して1066円の買ってくるという事になってしまいます。

1枚の原価にこれが乗るとすると、上代では3000円位上がってきてしまいますので、かなり大きいですよね。

生産枚数が多ければ多いいほど1枚に乗ってくる金額は小さくなりますが、これがあるとないとでは大きなさが出てきてしまいます。

そのほかにも、送料のすべてを請求してくる会社もあったりするので、海外で生産した場合と国内で生産した場合のコストも変わってきます。

なので、商品自体の単価にプラスで何がかかってくるのかという所までしっかりと把握しておかないと、製品を幾ら売っても赤字が増えるばかりになってしまう事もありますので、注意してください。

納期管理

納期も生産工場の空き具合や、海外の場合などは飛行機なのか船なのかとか、天候などによっても大きく変わってきたりもしますので注意が必要です。

工場の繁忙期に、1週間以内に30枚のTシャツを上げてくれとお願いしても、空きがなく小ロットの物は工場の効率が悪い為後回しにされるケースも多々あります。

海外での生産では、飛行機なら2日で届いたりしても、その分送料が船に比べ割高になったり、逆に船であれば送料は抑えられますが、届くまでに1週間以上かかってしまったりもします。

船便では天候によりコンテナの積み下ろしが出来なかったりという事もよくあることです。

そのあたりも注意し、確認しておかないと納品に間に合わなかったり、展示会に間に合わないなんて結果になってしまいます。

これらの点を踏まえて、担当者と密に連絡を取り、随時状況確認をしながら余裕をもって納期管理をしていってもらえればと思います。

まとめ

アパレル系OEM会社の選び方としては、OEM会社の得意、不得意、などの特徴を把握して、自分が造りたい理想の服造りであればどこでやるのが一番いいかという所を見極める必要があります。

最初からベストなOEM会社に出会えなく、やっていくうちに色々なOEM会社と取引をし、何度も変えながらベストなOEM会社にたどり着くという流れが多いいと私は思いますが、これらの事を参考にして頂ければ、よりベストなアパレル系OEM会社を選べると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

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